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楽器のお嫁入り先

ゆつ

以前、対面でタロットを依頼してくださった方の事例です。


弦楽器の演奏が趣味のKさん、以前気に入って手に入れた楽器を持っていましたが、いつかオールド(作られてから時間を経たもの。木が乾いて良く鳴るそうです。)の良い楽器に出会えたら買い換えたい、という思いをずっと持っていました。
そしてある日、別の楽器と運命の出会いをするのです。

プロの演奏家でもある、知り合いの弦楽器教室の先生のコンサートに行った時のこと。
Kさんがその先生に、すごくいい音がする楽器ですね、と話しかけたら、実は新しい楽器に買い換えたいので、今使っている楽器を手放したいと思っている、と言うのです。(しかもその楽器は1930年代くらいに作られた、状態の良いオールドの楽器でした)

でも音大時代から使っている愛着のある楽器なので、出来れば楽器屋に卸すのではなく知っている人の所へ売りたいから、教室の生徒さんの中で買ってくれる人を探しているとのことでした。

そこでKさんが名乗りを上げたら、
「今迷っている生徒さんが1人いるので、その人が買わないようならすぐ連絡しますね」と言われたそうです。


その後Kさんはその楽器が自分のものになるだろう、と何となく確信していたそうです。
でも反面、今までずっと弾いてきた自分の愛着ある楽器がその後どうなるかと思うと、迷いが出てきてしまい、すっかり悩んでしまったそうです。(楽器を弾く方の共通の悩みなのでしょうね。)

それで、タロットを依頼してくださったわけです。


「先生の楽器は多分、私の元に来る気がする・・・。もしそうなったら、自分の楽器は手放すことにすると思う。
 でも愛着もあるから、うちの子の行く末が心配で・・・。
 もし、あの楽器が来てくれるとしたら、この子には良い嫁入り先が見つかりそうかな・・・?」

それを質問しているKさんには、やっぱり自分の楽器を使い続けてあげた方がいいのかも、という思いもあるとのことでした。


というわけで、「先生の楽器は自分のものになるか?」ということではなく、

「Kさんは自分の楽器を手放しても大丈夫か?
 良いお嫁入り先に行ける?」
     とタロットをひいてみました。


タロット


答えは、過去・現在・未来のカードの3枚中2枚が正位置なのでYES、手放して大丈夫、上手くいきますよと出ました。

では、順番にカードのメッセージを聞いていきましょう。

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過去のカードは「太陽」。

これは、Kさんと楽器の仲がうまくいっていたことを示しています。
まるで親友か同士のように、仲良く演奏を楽しんでいたのですね。落ち着いた音色を持つ楽器との穏やかで幸せな時間だったようです。



現在のカードは「神の家」。

新しい楽器との出会いを示していると言えるでしょう。「神の家」には一目惚れ、という意味もあります。

欲しかったオールドの楽器、求めていた音色とはちょっと違いましたが、その音色は歌うように表情豊かで、とても魅せられてしまったそうです。その運命の出会いによって、Kさんと楽器の関係が変わります。



未来のカードは「節制R」、逆位置です。

今まで保たれていた楽器との関係は不安定なものに。

節制の天使の持つ2つの水瓶を楽器と捉えるなら、楽器を2つともは抱え続けることが出来ないと思っている状態ですね。今まで大事にしてきた楽器と新しい楽器の間で、迷っているKさん自身の姿と言えるでしょう。
質問にもなっている、一番気になっている部分が、ここで現実問題になりそうです。


「節制R」のカードは、さらに未来を見つめています。
その先にあるのは「世界」のカード。

このカードには願いが叶って喜んでいる人物の姿が描かれています。
全てが丸く収まり、うまくいく、みんな幸せになる、Kさんの願いが叶う、と言うことでしょう。


その未来のためにも、Kさんにはすべきことがあります。
「節制R」を正位置にするための解決策を実行することです。

カモワンタロットの場合、逆位置のカードは、そのカードの持つエネルギーが堰き止められている状態、という解釈になります。
その堰き止められたエネルギーを流すため、必ず解決策を提示してきます。


つまり、待っているだけでは、せっかくその先に良いカードが並んでいても、解決策を実行することで道を整えないと、そこにうまく辿り着けないのでしょう・・・。

「世界」のカードは「節制R」を見つめ返しています。
「うまく行くかは、あなたの努力にかかっているのよ」と言っているように見えます。


タロット


「節制R」の下にあるカードは「愚者」。それが解決カードです。

新しい道を歩き出すため、自分の楽器のために行動しなさい、そうカードは告げていると思います。「愚者」のカードは、自ら移動している姿が描かれたカード、Kさん自身が、自分から良いお嫁入り先を探してあげなさい、ということです。

その為の行き先は?愚者の視線の先にあるカードのところです。


そのカードは「法王」。学校や先生を表すカードです。

自分の習っている楽器の先生や、新しい楽器の持ち主の先生の所へ行って相談しなさい、と言うことでしょう。

店に卸してしまったり、家に死蔵するのではなく、Kさんの楽器を可愛がってくれる相手を、先生達の協力を借りて探すのです。そしてそれは見つかるでしょう。「法王」のカードの視線の先に、人物が立ってこちらに向かっているからです。


その人物は「隠者」のカード。

この場合、楽器を探し求めている人、出会いを待っている人です。その人が先生の元に現れる、とカードは示しています。

もしかするとその人は、年配の男性かもしれません。「隠者」も「愚者」も、同じ赤い杖を持っています。この場合は弦楽器の弓かもしれませんね。とにかく、楽器に対しての志が同じ人、Kさんと同じでこの弦楽器にはまって、自分の気に入る楽器を探している人でしょう。

その「隠者」の人に巡り会うためにも、Kさんから行動を起こしてください。


「愚者」の視線は、斜め上のカードも見つめているとも取れます。その先にあるのは、前述の「世界」、大団円です。

正位置に戻れた「節制」は、取りこぼし無くみんなを救済する力を持っています。だからきっと大丈夫、うまくいきます。

全てが丸く収まることを信じて、まずは先生のところに話をしに行ってくださいね。

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そんな鑑定結果でした。

後日、その後の顛末をKさんから聞きました。


まず、その数日後、新しい楽器は本当にKさんの元へ来ることになりました。
そこでKさんは、元の持ち主の先生と自分の習っている教室の先生に、自分の楽器のお嫁入り先を相談しました。
すると、Kさんの教室の先生が、本当にお嫁入り先を見つけてくれました。

その人は、Kさんのレッスンの後に来ている生徒さんで、50歳以降に楽器を習い始め、すっかりはまってしまっている1人の男性でした。(実はKさん自身も50にこの楽器を始めているので、似たもの同士です。)

その人は人からもらった楽器を弾いていたのですが、どうも音が良くなく、レッスンに来て自分の番を待っている間、
Kさんの楽器の音を聴いていて、いい音だなあ、こんな楽器が欲しいなあとずっと思っていたそうなのです。
(先生によると、Kさんの楽器はその値段のものにしては、とてもいい音なんだそうです)

それで是非にと言うことになって、あっという間に行き先が決まり、お互い大喜び。先生が間に立って色々相談に乗ってくれ、問題なくみんな大満足の結果になりました。
もちろん、新しい楽器の持ち主だった先生も、無事お目当ての楽器を迎える事になったそうです。

Kさんから「当たったよ!」と喜びの報告してもらえ、丸く収まって嬉しいのと同時に、
タロットとの符号の不思議さにビックリしました。


そうそう、新しい楽器が来ることは、クリスマスの午前中に、先生から電話があったそうです。
本当に素敵なクリスマスプレゼントだったと大喜びされていました。
そういえば、世界のカードに描かれた大きな輪っかは、クリスマスのリースに見えないこともないですね☆


                      2009/01/29(23:手品師・法王)
Posted byゆつ

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